現代風金継ぎワークショップ
金継ぎプリュス・藤野佳菜子さんをお招きして午前・午後の2回ワークショップを開催しました。
金継ぎは、割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法です。その歴史は「茶の湯」が盛んになった室町時代(14世紀〜16世紀)に遡るといわれ、作動の世界では器の継いだ部分を「景色」と呼び慈しんで参りました。
今回はかぶれる心配のない安心素材を使用して、一日で仕上げる事ができる現代風金継ぎを指導していただきました、
皆様、お自宅にある欠けたりヒビが入ったりしている、捨てることのできない思い出深い器などをお持ちいただき、それぞれ集中して真剣に取り組みました。
- パテを指先でまぜあわせ、
欠損部分に充填しアルコールで表面をならします。 - 10分〜15分後、
硬化したパテをカッターや紙やすりで整える。 - 器に付いたパテの跡をメラミンスポンジで表裏全体に拭き取る
- 代用金を筆で混ぜ、薄め液を2〜3滴注す。
- 金色が鮮やかになったら細筆で液を乗せる感じで塗っていく。
- 完全に乾いたら完成。(丸1日)
出来上がりは想像以上に美しいものに仕上がりました。どれも個性があり素敵な金継ぎで、世界でたった一つの器が完成。皆さん、大満足で生まれ変わった器を大切にお持ち帰りいただきました。
2021/05/26 開催