コンシェルジュと探す、絆を結ぶギフト(第4回) 齋木麻衣さんからお世話になった方々へのバレンタインギフト
人気ブランドのPRとして、日々、センス抜群な方々に囲まれている齋木さん。 今回は、そんな彼女のバレンタインデーをサポート。 目も舌も肥えた方に喜んでいただける、珠玉のチョコレートをピックアップしました。
いまどきのチョコは まるでジュエリーのよう。 バレンタインを楽しんで!
齋木:こんにちは。今日はおすすめのチョコレートを教えていただけるということで、楽しみにしていました! 実は、あまりバレンタインデーにチョコを贈ったことがないんです。いろいろ見てみたりするのですが、最近は数えきれないほどブランドがあるから、迷ってしまって・・・。 河井:そうですね。いまやチョコレートは、さながら“食べる宝石”。味だけでなくコンセプトからパッケージまで、選ぶ側のセンスが問われるものになっているから、よけい悩みますよね。 齋木:河井さんは、バレンタインデーにチョコを贈りますか? 河井:私は息子がいるので、バレンタインはちょっとしたお楽しみ。事前にリサーチして、毎年必ず違うものを贈っています。日本のバレンタインデーはお菓子メーカーの策略だと言うひともいるけど、ギフトってやっぱりいただくとうれしいから、積極的に楽しんで贈りたいですね。女性から男性へプレゼントするという習慣も魅力的。贈る方も贈られる方もときめくでしょ。バレンタインの前後に偶然お会いした男性に差し上げてみるのもいいと思うし、せっかくだから女性としての自分を満喫したいですね。
どんな方にも喜ばれそう! パレスホテル東京 「スイーツ&デリ」
河井:それでは早速ご紹介していきますが、まずひとつ目は、私が実際にいただいてうれしかったチョコを。パレスホテル東京 「スイーツ&デリ」の、その名も「千代ちょこ」です。麻衣さん、開けてみて。 齋木:(箱を開けて)わ〜、芸術的! あでやかな色彩がチョコレートじゃないみたい。 河井:そうですよね。正方形の薄いチョコレートに千代紙や着物などの柄があしらわれていて、まるで千代紙そのもの。味もそれぞれ違うんですよ。外国人ゲストが多いホテルらしく、日本の伝統美を多くの方に知ってほしいという願いが込められているそうです。私は最初、ジュエリーブランドのパーティでいただいたのですが、数日後に我が家でファッション業界の友人たちとミーティングがあったので、そこでお出ししたんですね。そうしたら、箱を開けた瞬間、全員がわっとチョコに引き寄せられて「まだ食べないで! 写真撮るから!」と撮影大会に(笑)。最初は「可愛すぎて食べられない!」なんて言っていたのに、ひとくち食べたら「おいしい! そっちの柄も!」とまた大騒ぎ。こんな小さな箱がこんなにもひとをハッピーにできるなんて、と感動しました。 齋木:海外からのお客様に差し上げるにもぴったりですね。箱も和モダンなデザインが粋だし、日本人らしい繊細さにとても惹かれます。
“カカオで世界を変える!” 志高きショコラトリー 「ダリK」
河井:ふたつ目は、京都のショコラトリー「ダリK」。 齋木:“京都”と聞いただけで期待が高まります! 河井:京都のお店ですが、大きな特徴はインドネシア産のカカオを使用していることなの。2011年に「ダリK」をスタートさせた吉野慶一さんは、生産量では世界第2位にもかかわらず“低品質”と誤解され、日本にほとんど輸入されていなかったインドネシアのカカオを、農家への啓蒙活動から栽培指導、おいしいチョコを作るために不可欠な“発酵”の技術指導を行うことで、日本に輸入できる状態まで引き上げたのだそう。さらには自ら買い取り、おいしいチョコレートを作って世に送り出しているんです。また、“農家が高品質なカカオを生み出せば高額で買い取る”という仕組みを作ることで、“生産者自らが勝ち取るフェアトレード”を実現。カカオで世界を変える“カカオ革命”に挑戦しているんですよ。 齋木:そんなエピソードがあるなんて・・・。 河井:しかも実は吉野さん、この仕事をする前は、オックスフォード大学の大学院を卒業して世界有数の金融会社に勤務していたビジネスマンだったそう。とはいえ、おいしさへのこだわりにも妥協はなく、カカオの風味を最大限に生かしながら、柚香や抹茶など日本的な材料を取り入れて唯一無二の味を追求しているそうです。毎年パリで行われる「サロン・デュ・ショコラ」にも出展し、チョコレート愛好家の会であるC.C.C.の品評会では2015、2016年とブロンズアワードを受賞。おいしいチョコレートの裏側に尽きない情熱が感じられて、なんだか応援したくなりますよね。 齋木:そんなエピソードごと贈りたくなるチョコですね!
7種の味を 可愛い缶に詰め込んだ 「カフェタナカ」
河井:オレンジ色の缶に入ったこちらは「カフェタナカ」。毎年バレンタインの時期に発売される「ボワット・ショコラテ」は、自家焙煎の珈琲豆をショコラで包んだ3種のカフェビーンズを始め、7種類の味が楽しめます。 齋木:これは、ぜひ会社でお茶の時間にいただきたいですね。女性は“いろいろな味をちょっとずつ”が大好きだから絶対盛り上がりそう! 本のようなパッケージも可愛いです。会社のみんなも可愛いボックスが大好きなので、気に入ったものは取っておいて紅茶のティーバッグ入れなどにすることも。ボックスのデザインも大事なチェックポイントです。 河井:「カフェタナカ」は、もともと1963年に創業した自家焙煎珈琲専門店。チョコをはじめとする味わい深いスイーツは、創業者の娘である田中千尋さんが“父の珈琲に合うお菓子を作りたい”と始めたのだそう。20歳で渡仏してパリの名門製菓学校で学び、卒業後は3ツ星レストランなどで修行し帰国。その後、お店にパリのカフェスタイルを導入し、千尋さんのスイーツもいただけるようリニューアルしたそうですよ。 齋木:親子で珈琲とスイーツを提供するなんて、素敵。 河井:心あたたまるお話ですよね。チョコの内容は年によって少しずつ変わるようですが、缶の色も毎年変わるそう。コレクションしてみたくなりますね。
“上質”を愛する 大人の女性に贈りたい 「アタリー」
河井:次はね、お世話になっている大人の女性の方へのギフトとしてひとつピックアップしてみました。「アタリー」という南青山の老舗セレクトショップが、昨年12月に大人のためのチョコレートを作ったの。現ショップオーナーである平山寛子さんのもと、ショコラティエ、アートディレクター、ライターと“その道を極めた方々”が集結し、チョコレート、パッケージ、商品名までこだわり抜いた逸品を生み出したのよ。 齋木:美しい・・・まるで本物のネックレスのよう。パールの光り具合も絶妙ですね。 河井:「オフ・ザ・フェイス」はパールのジュエリーをイメージしているそう。そのネーミングは、ヨーロッパの貴族や上流階級の貴婦人たちに愛された“額をすっきりと上げた、大ぶりのジュエリーが映えるヘアスタイル”に由来しているそうです。 齋木:名前にも深い意味があるんですね。 河井:パッケージのデザインは、先代オーナーが愛していた縁起物の亀甲柄がモチーフ。また気になるのはショコラティエで、なんと40歳から独学でチョコレートを学んだ方なのだそう。にもかかわらず、ハイクラスホテルやファッションブランドのチョコも手がけていらっしゃるというから、どんな方なのか興味をそそられますね。 齋木:ハイセンスな大人の女性に贈りたくなるチョコですね! いつも、間違いないものを贈りたいと思うと有名店しか浮かばなかったので勉強になります。 河井:目上の女性へのギフトって本当に難しいですが、次からは迷ったらぜひチェックしてみて。ビジュアルだけでなく、シャンパンにも紅茶にも合うおいしさも、きっと喜んでいただけますよ。
シックな外見に隠された アイデアにときめく 「ジョンカナヤ」
河井:最後は「ジョンカナヤ」。鬼怒川金谷ホテルの創業者だったジョンカナヤこと金谷鮮治さんが“日本料理と西洋料理の融合”を目指して、1971年にオープンさせたレストラン「西洋膳所JOHN KANAYA麻布」。多くの文化人に愛されながら2002年に惜しまれつつ閉店したのですが、そのスピリットを受け継ぎ2012年に誕生したのがショコラトリー「ジョンカナヤ」です。チョコの種類はいろいろありますが、今回選んだのはこのふたつ。まずは、ひとつめのこちらを開けてみて。 齋木:(箱を開けて)うわあ、ハートが可愛い! さりげないなかにセンスを感じます。 河井:可愛いですよね。ハートってやっぱり心躍るモチーフだけど、たとえばボックスが真っ赤なハート形だったりしたらちょっと恥ずかしい。でもこのシックなボックスなら差し上げやすいし、贈られた方も開けた瞬間にドキッとしそう。秘密の告白みたいで、ときめくんじゃないかしら(笑)。 齋木:このスマートなボックスからハートが出てきたら、ときめきますね! 河井:中身はジョンカナヤが得意とするお酒とのマリアージュを効かせたラグジュアリーボンボンだから、お酒の好きな男性にどうぞ。そしてもうひとつは、「キャレ ドゥ ショコラ」のスペシャルアソートです。ローズマリー、パクチーなど5種のスパイスをショコラにアレンジしているのよ。 齋木:時計のモチーフがあしらわれていますね? 河井:これはね、それぞれのスパイスを最も効果的に摂り込めるとされる時間がスタンプされているの。渡す時は、そうひと言添えて。贈られた後も、“◯時になったら食べよう”とわくわくできる仕掛けですね。もしかしたら、その日は1日中、くれたひとのことを考えてしまうかも? 差し上げただけで終わらないところも魅力ですね。 齋木:なんだかロマンチック。男性でも女性でも、大切なひとに贈りたくなります・・・。
河井:以上5ブランドですが、いかがでしたか? 実は今日は、日本のショコラトリーに限定して集めてみました。日本人らしい細やかさや差し上げる方へのおもてなしの精神が感じられたのではないかしら。 齋木:そうですね・・・どのチョコもとてもおいしそうだったし、コンセプトから想いが込められていて本当に興味深かったです。今年はもう、迷わずに差し上げられそうでうれしいです! 【商品情報】 ■パレスホテル東京ペストリーショップ「スイーツ&デリ」 商品として可能な限り薄く作られたチョコは、口の中に入れた瞬間に溶け、香りを広げてくれる。 「千代ちょこ(6枚)」¥2,757(税込)/パレスホテル東京ペストリーショップ「スイーツ&デリ」 http://www.palacehoteltokyo.com/shop ■ダリK 製菓用クーベルチュールを使用しないピュアなチョコレートは、口いっぱいにカカオの風味が広がり、後味はさっぱり。 「8粒アソート カカオが香るフレッシュ・チョコレート」¥3,500(税込)/ダリK http://www.dari-k.com ■カフェタナカ 自慢の自家焙煎珈琲豆の他、北海道産大豆、オレンジコンフィなどをチョコでコーティングした7種のアソート。 甘さ控えめもうれしい。「ボワット・ショコラテ」¥2,787(税込)/カフェタナカ http://www.cafe-tanaka.co.jp ■アタリー パールを模したチョコの中身は、小豆島産のオリーブ! ホワイトチョコの甘さの後にオリーブの深みのある味が現れる。 「オフ・ザ・フェイス」¥6,804(税込)/アタリー https://www.athalie.jp ■ジョンカナヤ グランマルニエ、ロンサカパ、ヘネシーX.Oなどとチョコレートとのマリアージュを堪能できる珠玉のボンボン。 「ラグジュアリーボンボン スペシャルアソート」¥2,484(税込)、 アナログ時計に刻まれた時間に、より豊かな1日を過ごして欲しいというおもてなしの心を込めて。 「キャレ ドゥ ショコラ スペシャルアソート」¥1,998(税込)/ともにジョンカナヤ(ジョンカナヤ 恵比寿) https://johnkanaya.jp 写真/目黒智子 取材・文/村上治子 2017.02.02