コンシェルジュと探す、絆を結ぶギフト(第2回) 荻野みどりさんからお母様へのバースデーギフト
妻、母、経営者として多忙な日々を送る荻野さん。 大切なひとへのギフトだからこそ、“作り手の想いが込められた、長く愛用できそうなもの”にピンときたそう…
きちんと選びたいと思うほど なかなか贈れずにいた 感謝の気持ちを伝えるギフト
河井:今回、みどりさんからのリクエストは、「お母様へのバースデーギフト」「予算3万円」という2点のみだったのよね。 荻野:そうですね(笑)。だって私があれこれ口出しするより最初から真奈さんにアイデアをいただいた方が、素敵なギフトになると思いましたから。母は、いわば私の起業の原点であり、事業にも参加してもらっているのでいつもとても感謝しているのですが、ギフトというかたちで気持ちを伝えることがなかなかできていなくて。誕生日も「あげなきゃ!」が先行すると、時間がなくても間に合わせで選んでしまうじゃないですか。それがイヤで、気に入ったものを見つけた時にあげよう…と思いながら早何年…。今回は1ヶ月以上も前(取材時)からじっくりと、しかもスタイリストさんと一緒に選べるなんて、とてもいい機会をいただいたと思っています。 河井:ギフト選びって本気でやると時間かかるものね。でも、私はたまたまお母様が上京されてらっしゃる時にお会いしたことがあってよかったわ。ファッション業界の仲間と開催しているフリマにおふたりで来てくださって。みどりさん以上に「ルンルン♪」って雰囲気のチャーミングな方だったから、絶対ファッションアイテムがいいなと思ったのよ。 荻野:その方向性は、ありがたかったです。母は普段、ファッションに興味はあっても何を買えばいいかわからないようで。ぜひ、おしゃれなものを贈りたいですね。
いつもの服をセンスアップする 万能アイテムのストールで 毎日の「おしゃれ見え」をプレゼント
河井:アイテムで言うと、カシミヤのストール、クリスタルのブレスレット、3ウェイバッグ、レザーグローブをご提案したなかで、私的にもイチオシだったストールを選んでくれたのよね。 荻野:どれも本当に素敵だったので迷いましたが…。ブレスレットはデイリーにつける印象ではなかったので、母の性格的に「もったいない」と仕舞い込んでしまいそうで。バッグは、最近父から贈られていたので手を出さないでおこうかなと(笑)。グローブは、母は手が大きくて厚いのでサイズが心配なんです。それにこのストールは、柄をひとめ見て、すごく母に似合いそうだなとピンときたんです。 河井:お母様は、普段はどんな格好をされているの? 荻野:明るい色が好きですね。「派手なおばあちゃんになりたい」と口癖のように言っています。ただ、肌馴染みのいい色を選ぶかな、たとえばイエローよりもマスタード。デザインも年齢的なこだわりがあって、基本はシンプルだけど腕は出さない、お尻は隠す、みたいなルールがあるよう。それと日頃は当社の地元の店舗にも立ってくれているので、動きやすさは重要。ただ、お店に似合うよう、おしゃれでいたい気持ちはあると思います。
河井:それならまさにストールの出番ね。普段通りのシンプルな服も、一枚足すだけでぐっとおしゃれになる。このストールは大判の正方形だから、スカーフのように色々な巻き方が楽しめるのよ。華やかな色柄も小物だと取り入れやすいしね。 荻野:「これ巻いておけば大丈夫よ」って言ったら、喜んで毎日つけてくれそう! 朱色のような和テイストの赤×淡いグレーという配色も、明るいけど年配の人がつけてどぎまぎしないというか、日本人にもしっくりきますね。 河井:このストールは、「コマ(koma)」というドメスティックブランドなのですが、日本人ならではのカラーセンスなんでしょうね。色ってパワーがあっていいわよね。 荻野:明るい色を身につけて、いつも笑顔でいて欲しいですね!
大切なひとに贈りたいのは 作り手の魂が宿る 長く受け継いでいけるもの
河井:「コマ」は、とにかくオーナーの想いがたっぷり詰まったブランドで、こだわりが満載なの。糸からオリジナルだし、織り機もそれぞれの織り方にふさわしい産地を全国から探し出してオーダーしているそう。南青山の骨董通り沿いにショップがあるのよ。 荻野:知るひとぞ知る逸品ブランドを教えていただいてうれしいです。モノが魅力的で国内産であれば、それがベストですよね。母もきっと気に入ってくれると思うので、次に上京した時にはショップを覗きに行きたいです。 河井:3万円以上の商品だと、桐の箱のギフトボックスも選べるの。内側の包装紙にも美しい和紙を使っていて。こういう配慮の行き届いた感じも贅沢ですよね。 荻野:開けた瞬間、テンションが上がりそうですね! 河井:そうよね。でも、予算を少し出てしまってごめんなさいね。 荻野:いえいえ! 今回は今までのぶんをまとめて贈るので、少し奮発しようと思っていました。それにこのストールなら・・・ゆくゆくは私にまわってくるかも(笑)。 河井:あ、実はそれ、私も少し考えたわ(笑)。お母様とみどりさん、雰囲気が似てらっしゃるから。 荻野:それは半分冗談ですけど(笑)、でも高価でも上質なものを買うことの意味って、そういうところにもあると思うんです。“丁寧にメンテナンスしながら使って、また誰かに受け継いでいく”。これからは徐々にそういう価値にお金を払うこともしていきたいですし、大切なひとへのギフトだからこそ、そんな風に思えるものを選びたいですね。 河井:お母様にお渡しした感想も、ぜひ聞かせてくださいね!
その後… 荻野さんから、お母様に無事ギフトをお贈りできたとご連絡がありました。 「顔色がパッと明るくなるわ!」ととても喜んでいただけたそうです。 落ち着きのあるキレイ色が、お母様の笑顔を品よく華やかに引き立てています。 写真/関夏子 取材・文/村上治子 2016.10.28